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「東海丘陵湧水湿地群」(ラムサール条約湿地)

ページ番号1003865  更新日 2019年6月11日

「東海丘陵湧水湿地群(とうかいきゅうりょうゆうすいしっちぐん)」は、狭いエリア内に希少な動植物が生息する、国際的に貴重な湿地群です。
「矢並湿地」、「上高湿地」、「恩真寺湿地」の3つの湿地が東海丘陵湧水湿地群として「ラムサール条約」に登録されています。


ラムサール条約湿地

ラムサール条約は湿地の保全と賢明な利用(ワイズユース)を推進することを目的とした国際条約であり、日本国内では、釧路湿原(北海道)や藤前干潟(愛知県)など52カ所の湿地が登録されています。(2019年5月現在)
ワイズユースとは湿地の生態系を維持しつつ、そこから得られる恵みを持続的に活用していくことです。ワイズユースのためには、湿地のそばで暮らす地域の人々の理解と参加が不可欠となります。
2012年7月3日、スイスのラムサール条約事務局にて、豊田市の東海丘陵湧水湿地群がラムサール条約湿地に登録されました。

登録認定証授与式

2012年7月7日、豊田市長は、ラムサール条約第11回締約国会議のラムサール条約湿地登録認定証授与式に出席し、ラムサール条約事務局のアナダ・ティエガ条約事務局長から「東海丘陵湧水湿地群」の登録認定証を授与されました。 

[画像]写真:登録認定証授与式で握手するアナダ・ティエガ条約事務局長と豊田市長(7.7KB)

東海丘陵湧水湿地群の概要

東海丘陵湧水湿地群は、豊田市の中心市街地の東部から北東部の丘陵地に位置する湧水湿地です。
湧水湿地は、水を浸透させにくい粘土質の層と水を浸透させやすい砂礫質の層が積み重なった場所に、地下水脈が地表に湧出して土砂崩れを起こし、地表が剥がれた場所を湧水が涵養することにより形成されます。
東海地方の丘陵地にはこのような湧水湿地が点在しており、その代表的な湿地である矢並湿地、上高湿地及び恩真寺湿地をあわせて東海丘陵湧水湿地群と呼びます。

東海丘陵湧水湿地群特有の動植物

湿地内及びその周辺には、「東海丘陵要素植物群」として知られるミカワシオガマ、シラタマホシクサなどの希少な種類を含む多くの植物と、ハッチョウトンボ、ヒメタイコウチなど多種の昆虫類が確認されています。

東海丘陵要素植物群

東海丘陵要素植物群は、主に東海地方の丘陵地帯の低湿地などに分布する植物群で現在15種類が知られています。小規模な湿地やその沢筋で、肥沃でない痩せた土地に生育する植物であり、富栄養化した土地では他の植物との競争に負けてしまうため、限られた地域でのみ見られる希少な植物群です。
矢並湿地ではシラタマホシクサ、ヘビノボラズ、ミカワシオガマ、ミカワバイケイソウなどが見られます。また,上高湿地及び恩真寺湿地ではシデコブシなども見られます。

代表的な植物

ミカワシオガマ

[画像]ミカワシオガマの花(70.4KB)

ゴマノハグサ科、レッドデータブックにおける絶滅危ぐIB類。
温帯の草原に分布するシオガマギクが湿地で変化した植物。県内には少なく、シオガマギクに比べて葉が小さく枚数の多いことが特徴。9月下旬から10月にねじれた赤紫色の花を咲かせる。

シラタマホシクサ

[画像]シラタマホシクサの写真(3.3KB)

ホシクサ科、レッドデータブックにおける絶滅危ぐII類。
伊勢湾岸の湿地だけに生える分布の限られた植物。9月から10月、茎の先端に白い玉のような小さな花をつけ、群生する様子は大変美しい。

サワギキョウ

[画像]サワギキョウの写真(4.5KB)

キキョウ科。
山間湿地の代表的な花で、9月から10月に背丈が高く青紫色の美しい花をつける。しばしば見事に群生しているのを見かける。

代表的な昆虫

ハッチョウトンボ

[画像]ハッチョウトンボ(9.2KB)

トンボ科。
日本最小のトンボ。体長は2cm程度で、一円玉にすっぽり隠れてしまうほどの大きさです。オスの体は成熟すると赤みを帯び、メスは茶褐色で黄色や黒色の縞模様があります。

ヒメタイコウチ

[画像]ヒメタイコウチ(81.7KB)

タイコウチ科。
体長は2cm程度。愛知県では準絶滅危惧種に分類されており、湿地や水田など常に水の流入する環境に生息します。

湿地の保全と活用

里地里山と同じく、人が関わりあうことで湿地の植生は維持されており、地元の各保存団体が湿地の富栄養化を防ぐため、観察路の整備や草刈りなどを定期的に実施しています。
東海丘陵湧水湿地群(矢並湿地、上高湿地、恩真寺湿地)は、湿地の保全と希少動植物の保護のため、普段は立ち入りを制限していますが、豊田市自然観察の森が開催する観察会や、毎年秋に行われる矢並湿地一般公開、湿地学習モデル校による保全活動や観察会などで環境学習の場として活用が図られています。

矢並湿地一般公開

矢並湿地一般公開を、2019年10月9日(水曜日)〜13日(日曜日)に実施します。
公開は全日午前10時〜午後3時の間。期間中に豊田市自然愛護協会による湿地ガイドが行われる予定です。
また、10月10日(木曜日)の午前中には、地元の矢並小学校生徒たちが湿地の定点ガイド「子どもおもしろナビゲーター」を務める予定です。
現地に駐車場はありませんので、鞍ケ池公園内「虹のかけ橋駐車場」から臨時運行している無料シャトルバス(片道10分程度)をご利用ください。

[画像]写真 矢並湿地で写真を撮る人たち(141.8KB)[画像]写真 子どもたちの解説を聞く人たち(141.8KB)

矢並湿地、上高湿地及び恩真寺湿地のあらまし

矢並湿地 (豊田市矢並町地内 5.13ヘクタール)

豊田市の中心市街地から東へ約4キロメートル、鞍ケ池公園の南東部に位置し、1999年から矢並湿地保存会が継続して保全活動を行っています。毎年秋にはシラタマホシクサ、ミカワシオガマの群生を観察できます。

[画像]写真:矢並湿地1(7.5KB)[画像]写真:矢並湿地2(5.2KB)

上高湿地(豊田市上高町地内 5.45ヘクタール)

2011年から上高湿地を守る会が保全活動を行っています。草本群落や湿地林など異なる地形に多種多様な植生が存在するため、季節折々の豊かな自然を楽しめます。

[画像]写真:上高湿地1(11.1KB)[画像]写真:上高湿地2(8.2KB)

恩真寺湿地 (豊田市山中町地内 11.92ヘクタール)

地元自治区が恩真寺とともに保全活動を行っています。郷土を代表する偉人、鈴木正三の史跡である恩真寺の境内奥にあり、歴史文化を兼ね合わせた湿地です。

[画像]写真:恩真寺湿地(9.8KB)[画像]写真:恩真寺(8.5KB)

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普段見ることのできない春夏秋冬の「東海丘陵湧水湿地群」の様子や、生息する植物や昆虫などの情報を発信していきます。

紹介映像

紹介映像「みんな知ってる?とよたのすごい宝物!ラムサール条約湿地」を制作しました。


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